
前回ブログでドックフードについて少し考察してみました。で、より詳しく調べてみると、ネットの情報って嘘、憶測、不安煽り、はっきり言って信用ならない情報まみれですね。完全に間違っていることもかなり多いです。
チキンミールは危険
よくネットでの情報で出てくるのが『チキンミール』は人間が食べれないゴミをかき集めたものだから、ペットの餌としては良くない。
こんなのがよく出てきます。
ではチキンミールに説明しましょう。
チキンミールは確かにニワトリを人間の食用に加工、その際にどうしても出るいらない部分を集めたものが主な原料です。
それを茹でて油とその他に分離します。残ったものを乾燥、粉砕したものがチキンミールです。ちなみにこういった物を生産する業者がレンダリング業者と言われます。
これって悪い事なんですかね?そりゃ勿論トカサとか足とか人間が食べるにはどうかな、って部分が多いです、ですけどタンパク源としては優秀ですよ。比較的安価ですしね。
そもそもですね、チキンミールは畜産、水産養殖といった経済動物用の飼料原料として使われています。経済動物って品質悪い飼料を与える訳にはいかないんですよね。産業として成り立たないから。さらに言うとその経済動物を食べている私たち人間、間接的にチキンミール食べているわけですよ。
別に問題ない気がしませんか?
多分やたらとチキンミールが批判されている理由はチキンミールが安価で使いやすい原料、つまりドックフードに使われている割合が高いためです。なので目立つ。
私たちは命を頂いて生きています。その命を無駄なく利用する。素晴らしい事だと思います。
○○ミールは危険
これもよく見かけますね。チキンミールもそうですし、ポークミールとかミートミールの事でしょう。
危険な理由は○○ミールは危険。なぜなら何入っているかわからないから。
何入っているかわからない。まあ肉なのか骨なのか皮なのか、そりゃわかりません。○○ミールってそういうものですし。そういうものから油を取って工業用、一部食品にも利用。残りをタンパク値を調整し飼料原料として利用する。
明確には何入っているかわかりませんが、別に大きな問題ではないと思います。重要なのは動物性タンパク源としてどれだけのタンパク質を利用できるかという事。
ぶっ飛んだ意見だと車にひかれた犬・猫が入っているかもしれない。とか書いている人もいました。もはや都市伝説ですよね。
加工場から毎日大量に原料出てくるのに、そういう倫理的に叩かれそうなこと、わざわざすると思いますか?経済的にも意味がない。まあむかーし海外ではそういう事があった可能性はゼロではありませんが、今の世の中はっきり言ってやる意味がないです。
4Dミートが危険
4Dミートって単語も良く見かけます。ちなみに4Dとは
Dead(死亡した)Dying(死にかけ)Diseased(病気のある)Disabled(負傷・障害のある)これを合わせた造語のようです。
こういった4Dミートを使用しているかもしれない。そんなものを与えるのはペットにとって良くない。みたいなね。
これ、加工場からでるものはそりゃ死んでいるでしょうし、病気とか障害あったかもしれませんが、ミールにする加工工程でかなりの熱加工しますからね。
畜産・水産養殖で何十万頭に飼料をあげてますけど、ボコボコ斃死していますか?しないです。
ドックフードで問題起こるのはサルモネラ等細菌性のもの。あとかなり前に中国で問題なったメラニン添加などの添加物系です。ちなみにメラニン添加した理由は見かけのタンパク質を増やすためです。
なんでネットには不安を煽る情報が多いのか?
これはですね、おそらくアフェリエイトが理由でしょう。
アフェリエイトってのはブログなんかで商品紹介、そのページから売れたら何円とか売上の何%とかが入る仕組みです。
↑こういうの。
ちょっと意味不明なランキングサイトとか、何の根拠でおススメしているのかわからんサイトありますよね。これはほぼアフェリエイト目的です。
不安を煽ってペット愛好家に『良い餌あげないとダメなのかな?』と思わせます。
そしてアマゾンとかから良さげな口コミ拾ってくる。それを見せ安心させる。で、高いものが売れればもちろんアフェリエイト収益も高いのでプレミアムフードを買うように誘導する。
売るためには不安を煽るのは有効な手ですからね。
アフェリエイト自体が悪いとは言いません。良いものを紹介して紹介料を貰う、別に良いと思います。というか私自身もたまに広告掲載します。(ほぼ誰も見ていないブログなので何も売れないですけど)
何の根拠もなくコピペしたばっかのゴミのような記事は気を付けましょう。
表示の見方
最後に表示の見方を簡単に説明しておきます。

これは某大手メーカーの表示です。
まず表示は基本的に配合割合の多いものから順に記載されています。
なのでこの場合だと穀物が一番多く、その中身は主にトウモロコシであることがわかります。
次に肉類、そして豆類と続きますね。
これで判断できることは穀物を使用して原料費を安くしよう、原価の高い動物性タンパク質は抑え気味に。でもトウモロコシばかりだとタンパク質を維持できないので豆類で調整、タンパク要求量を満たそう。
こんな感じに予想できます。
さらに野菜系で糞を良くする。※ヒートバルブもあまり良くないとネットで批判されている原料ですね。
嗜好性を上げるため小魚とかチーズを入れる。
おまけに着色剤を使ってカラフリーに。人間ウケもばっちり。
最初はこんな感じで表示をみてどういう餌か予想すれば良いかと思います。
これは科学的根拠全くなく、経験上なので信じなくても良いですが、動物って安い原料の餌与えてると案外健康で長生きしたりします。太らないですけどね。
ただ愛玩動物は太らせる必要ないですし、私はわりと安い餌使っています。
何か色々と書きましたが、大事なのはネットのゴミみたいな情報に踊らされず、ペットの様子をよく見てその子に合う餌を考えてあげる事です。
そしてその子に合う餌を考えられるように表示を見る癖を付けましょう。