ドックフード 健康・しつけ

動物栄養学専攻していた私がドックフードについて思う事

実は私、大学では動物栄養学を専攻しており、社会人となってからもそれ系の仕事をしていました。今は訳あって違う仕事をしていますが、何だかんだで結構な知識はあると思います。

そんな私がドックフードについて考えてみました。

餌の原価

まず餌の原価ってどんな感じか紹介しておきます。

鶏・豚・牛・魚など畜産・水産養殖、いわゆる経済動物の場合

原価=原料費+加工賃+包材費+運送費

厳密にはもちろん他にも経費は発生しますが、だいたいこんな感じです。

では一方で犬・猫など愛玩動物の餌の場合

原価=原料費+加工賃+運送費 +包材費+広告宣伝費

広告宣伝費が大きく乗っかってきます。

私が初めてドックフードの表示を見たときの感想は『なんでこんなに高いの?』でした。

表示である程度の情報は読み取れますが、入っている原料に対して高すぎるのです。

とは言えこれは当たり前といえば当たり前で、経済動物の場合、1回に何10tって単位で製造しますが、愛玩動物の場合そういう訳にはいきません。

また包装も愛玩動物だとキレイで可愛らしいパッケージとなっているし、内容量も経済動物に比べ非常に少ない。包材費も加工賃も高くつきます。

ただそれにしても高い気がします。

経済動物で一番高い餌

さて、経済動物で一番高い餌ってどれくらいだと思いますか?

ちなみに鶏・豚・牛・魚のうち餌の単価が高いのは魚です。

答えは400円/kgくらいです。もちろん例外はありますが、めちゃくちゃ高い餌でこれぐらい。尚、一般的に使用されている養魚用で150円/kgくらいですね。

では一方で一番高いドックフードはいくらでしょう?

一番高いのがどれか調べても良くわからなかったのですが、有名どころのプレミアムフードだと

これで2,800円/kg

これで2,500円/kg

経済動物って良いか悪いかは置いておいて、『いかにして効率よく太らせるか』すごく研究されてます。

で、そのトップクラスに高いものが400円/kg

一方でプレミアムフードは平気で2,000/kg超えてきます。

なぜ魚の餌と犬の餌を比較したのか?

ここまで読んで頂いたら『魚の餌と犬の餌、比較しても意味ないんじゃ?』と疑問を持たれた方もいるかと思います。

それには訳があって、

餌の原料において一番高い原料って魚なんですよ。

やたらと高いプレミアムドックフードって魚使っているもの多くないですか?サーモン押しのフードなんかも良く見かけますよね。

養魚用の餌の主原料は魚粉です。で、一番高い餌って魚粉の割合が60%を超えています。それでも400円/kgぐらい。

ドックフードの場合60%も使ってません。さっき紹介した有名どころのモグワンも動物性たんぱく質としてサーモンを使用していましたが、29%です。

なんでこんなに高いのかな?って思ってきませんか?

ヒューマングレードを使用しているという反論

人も食べれるヒューマングレードを使用しているから高い、そういう反論もあるかと思います。

サーモンは世界的にも需要が高く結構良い値段します。加工度にもよるのですが、人が食べる刺身用などであると業者が仕入れて2,000円/kg以上はするはずです。

サーモンの水分量は約60%、それを10%くらいまで乾燥させミール化するとすると約12,000円/kgとかなり高額なミールとなります。一方養魚用で使われている輸入魚粉ですが、南米の漁獲量によって毎年変動しますが、だいたい200,000円/t、kg換算だと200円/kgです。かなり違いますね。

さっきのモグワンで使用しているサーモンが29%でした。つまり12,000円/kg×0.29=3,480円

あれ?モグワンのkg単価が2,800円なので計算合わないですね。大赤字です。ではサーモンのグレードを落として、ラウンド(加工していない状態)だとどうでしょう。

サーモンラウンドでは800円/kgくらいだと思います。同じように計算するとミール可して4,800円/kg

4,800kg×0.29=1392円 わりと現実的になってきました。

でもこれもあり得ません。サーモンが29%でこんなに原価使っていては無理です。商売になりません。

ここからは私の憶測になりますが。

多分使用している原料は加工残渣と規格外の小さいもの(B級品)だと思います。人間の食べ物として加工、その際に発生するゴミの部分。これを利用しているのでしょう。原価的にそうじゃないと無理な気がする。

いや、別にこれは全然悪い事とは言いません。鮮度も良いですし、利用できるものは利用した方が良いですからね。

ヒューマングレードって胡散臭い

ここで私が思うのはヒューマングレードって表現どうなの??って事です。

人間が食べるものの加工場で発生した残渣を利用してもそりゃヒューマングレードでしょう。

ヒューマングレードだから良い、そう思い込まされているような気がします。

魚粉の原料に話を戻すと、輸入魚粉ってホールミールなんですよね。ホールミールってつまり魚全体をミール可したものです。一方で残渣を利用したものって肉の部分が少ないので、たんぱく質が少なかったりするのですよ。

こういう風に考えるとヒューマングレードって胡散臭いと思いませんか?

やたらとサーモン押しの理由

これも私の憶測となりますが、プレミアムフードでサーモンアピールしている商品多いですよね。これは以下の事が理由ではないかと思っています。

①サーモンというか、サケ・マス類を総称してサーモンと言いますが、世界では約350万トン、もの凄い量が生産されています。つまりは原料供給がしやすい。

②それだけ養殖量が多いと当然ながら加工場で多く加工され、残渣も大量に発生する。

③日本人は赤い魚が好き。(マグロ・サケ)パッケージにサーモンの絵を書いている、サーモンという表現するだけで美味しい、良いイメージを持つ。

以上の事から私が思う事

このように考えると、ドックフードってすごく洗脳されているというか、情報に踊らされる気がします。

無添加・獣医師監修・ヒューマングレード、、、、どれもツッコミどころ満載。

情報に踊らされず、あまり過敏に気にしない方が良いと思います。アレルギー持ちとかなら原料に何使っているか気にする必要はありますが、そうでない場合気にしすぎるのも良くありません。

何かこういう書き方をしているとアンチプレミアムフードとか思われそうですが、別にそうではありません。原価に対して販売価格が納得できないだけで、たまにあげると食いつき良いですし、何だかんだで良いもの入っているのも間違いないです。

最近ドックフードに興味が出てきたので本当に良いもの、そう思えるものが見つかったらブログで紹介したいと思います。

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