動物愛護活動を長年されているタレントの杉本彩さん。現在では公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長として活動されていますね。
この方、クリスマスシーズンになると動画にて『クリスマスにペットを買わないで』というメッセージを動画配信しているのですが、ちょっと表現に疑問を抱きます。
『クリスマスにペットを買わないで』動画
その動画がこちら。 公益財団法人動物環境・福祉協会Eva の公式サイトには動画の説明文が記載されています。
健全に見えるペットショップのバッグヤード。
そこは、衛生面、環境面での問題も多く、たくさんの動物たちが苦しめられています。
そこには、動物たちを「商品」とみなす、かなしい現実があるからです。
ペットを一時の気持ちでプレゼントとして買わないでください。
クリスマスを前に、一歩立ち止まり、どうしてこのような現実が存在するのかについて是非お一人おひとりで考えていただきたいと思います。
そして、このような社会を是非一緒に変えていきましょう!
ペットを迎えたいとお考えの方は、家族でよく話し合い、動物愛護センターや保護施設、里親会に皆さんで足をお運びください。
優しい出会いを持っている子たちが沢山います。
公益財団法人動物環境・福祉協会Eva オフィシャルページより引用
命を金銭でやり取りする、確かにこれについては考える必要はあるかと思います。
また生体販売あるからこそ悪質なブリーダーが大量に現れ、結果的に殺処分が増える、そういう側面もあるでしょう。
ところで我が家にはワンコが二匹いますが、どちらもペットショップからお迎えしています。

最初にお迎えしたのはミニピンのビビちゃんです。お迎えした時なんと生体価格3万円、、、、の生体半額セールで1万5,000円。。。。
闇を感じますよね笑
当時は子犬が高い、とかペットショップ事情をあまり知らなかったのですが販売されている時点で1歳近かったビビちゃん。もう売れ残りの部類だったのでしょう。
実際、展示ケースには入れられていなく、外でゲージの中に入れられていました。なぜかやたら大きいビーグルと一緒に。
金額とか関係なく運命のようなものを感じたためお迎えしたのですが、今考えると確かに生体販売というものの闇を感じます。
動画を見てどう感じましたか?
さて、皆様はこの『クリスマスにペットを買わないで』の動画を見てどういう風に感じましたか。
私は確かに生体販売ってどうなのかな。と考える一方で若干の不快感を感じました。
それは生体販売に対する不快感、というより動画の作り方です。
それを説明する前に、我が家のもう一匹のワンコを紹介しましょう。

イタグレのハッチはビビとは別のショップでお迎えしています。そのショップはかなり大手のショップでした。
ビビちゃんと比べると悪いですが、生体価格としては結構な金額、というか相場通りの金額なのだと思います。
動画に不快感を抱いたワケ
この動画、ペットショップで働いている人が見たらどう思いますかね?
まるで全てのペットショップのバックヤードが劣悪な環境で、また店員は悪人、そのように編集されています。
しかし衛生管理をキチッとしているショップもあるでしょうし、良い出会いの手助けを出来たらと動物好きの店員さんもいるはずです。
実際にうちのハッチはたまにお迎えしたショップに顔出すのですが、当時対応してくれた店員さんを多分覚えています。
猛烈にテンション上がり、しっぽ振りまくって近づいていきますからね。
犬って賢いもので、もしひどい扱いされていたらそんな事絶対しないはずです。
また、この動画を純粋な子供が見たらどう思うでしょう。ペットショップは全てそういう場所、そういう風に洗脳されるのではないでしょうか。
残酷な画像・動画に編集する事が疑問
動物愛護団体の作成する画像・動画って一部の残酷な映像をまるで全てに当てはまるかのような、そのように編集している事が多いのではないでしょうか。
これ逆の立場ならどうでしょうか。実際に悪徳な動物愛護団体はいますよね。警察に摘発された事件もあります。
そういった悪徳な業者の映像を編集して『動物愛護団体の真実』とか題名付けYouTubeで垂れ流す。こういう事をされると本気で動物の事を思い活動されている方はどう思うでしょう。
確かに杉本彩さんは動物のために活動されています。たくさんの動物を守ったと思います。しかし芸能人という影響力のある立場で配信するにはちょっとどうかな、というのが正直な意見です。
大事なことは責任をもって最後まで飼う事
生体販売について考える必要は確かにあると思いますが、根本的な問題はそこではありませんよね。
私は昔ネコを飼っていました。最近ではあまり見かけなくなりましたが、段ボールに入った捨て猫です。
約20年と長生きしてくれましたが、大手術をして物凄い手術費用が掛かったり、ひどい尿石症で高い療養食オンリーとまさに猫貧乏でした。
このように金銭的にも大変な場合もあります。まあ当時は今ほどペット保険が普及していなかったのもありますが。
根本的な問題は生体販売ではなく、無責任な飼い主が多いという事です。
無責任な人はペットショップからであろうが、ブリーダーからであろうが、保護犬・猫であろうが、気に入らなくなったら平気で捨てます。
ペットはたくさんの幸せを与えてくれますが、いつ何が起こるかわかりません。
そういう事を理解し、最後まで責任もって飼いましょう。それが一番大事なのではないでしょうか。