今回は『犬の早食い防止』用の食器について。
実は先日我が家のウィペットごまちゃん。軽い胃捻転になってしまうと言う事件があってですね・・・大事にはなりませんでしたが、胃拡張・胃捻転は命にも関わる病気なので怖くなり、かかりつけの獣医師によると『早食い防止のフードボウルは良い』と聞いたので早速買って試してみる事にしました!
胃拡張・胃捻転についてはこちらの記事を読んでみて下さい。インスタグラムでも投稿したのですが、多くの飼い主さんが知らなかったフードボウルの高さ問題(私も知らなかった・・・)への反響が大きかったですよ!
で、実際に我が家の愛犬達に早食い防止用フードボウルを使ってみたところ、率直な感想として『もっと早く買っておけば良かった!!』ですね(笑)
目次
犬が早食いするとなぜいけないのか?早食いによって起こる危険な4つの事
早食い防止用フードボウルの話をする前に『なぜ犬の早食いはいけないのか?』、これを知っておきましょう。
早食いするとフードを噛まずに丸呑してしまう|呼吸困難の危険
犬を飼っている人なら愛犬が嘔吐した経験あると思うのですが、吐いたものを見ると『ほとんど噛んでないじゃないか!?』って思った事ありませんか??
犬は祖先はオオカミであり、肉食動物。歯の構造としては食べた物をすり潰すのではなく、切り裂いて飲み込む感じになっています。つまりは構造的に丸呑みしやすい、って事ですね。
ただでさえ丸呑みしやすいのに、ここに早食いが加わるとフードを喉につまらせる危険性があります。愛犬にご飯を与えた後、ゲホッっとむせているって経験ありませんか?若ければむせたり、吐き出したりして大事に至らない事がほどんどですが、シニアになってくると吐き出す力も弱くなってきます。若いワンコだって絶対大丈夫とも言えない。
喉に詰まってしまうと呼吸困難となってしまう可能性だってあります。
早食いは胃拡張・胃捻転を引き起こす要因になる|命に関わる病気
これが一番怖い。冒頭に紹介した我が家の愛犬がなりかけた病気ですね。胃拡張・胃捻転は命に関わる病気です。
犬の胃ってキチッと固定されている訳じゃなく、何かの拍子に拡張して捻れてしまう事があります。胃が捻れると胃の中で大量のガスが発生。そして胃と一緒に血管や他の臓器も捻れてしまい多臓器不全になる。それが胃拡張・胃捻転です。
胃拡張・胃捻転は大型犬が発症しやすいと言われていますが、もちろん小型犬でも発症する可能性はある。そして治療が遅れると命に関わる怖い病気でもある。
早食いはこの胃拡張・胃捻転が発症しやすくなると言われています。
早食いすると消化不良になりやすく、下痢や嘔吐を引き起こす
早食いすると当然ですが噛まずに丸呑みしてしまうので、胃腸への負担が大きくなり消化不良となってしまうケースもあります。消化不良となると下痢や嘔吐する事も。
嘔吐すると食道が胃酸によって荒れる。消化管が弱ると下痢になりやすくなります。
シニア犬などは特に胃腸の力が弱まっているので注意して下さい!
早食いは口内環境にも影響がある|歯周病のリスク
意外と知らない人が多いのですが、早食いは口内環境にも良くありません。早食いによって丸呑みすると唾液が少なくなります。人間でもよく噛んだ方が唾液でるじゃないですか?それと一緒です。
唾液は歯垢の原因となる雑菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。つまり早食いすると口が臭くなる!!まあ口が臭くなるだけなら良いですが、歯垢がたまると歯周病、そして歯周病が悪化すると歯が抜ける、さらには細菌が内蔵まで感染する事可能性もあります。
歯磨きについて記事書いたので良かったらこちらもどうぞ
防止用フードボウルを使った感想|約10倍食べるスピードが遅くなるSlo Bowlを使ってみた
さて、では実際に我が家の愛犬達に早食い防止フードボウルを使ってみた訳ですが・・・
もっと早く買っておけば良かったですね!ちなみに買ったのは『Slo Bowl』というお皿です。我が家は3匹の多頭飼ですので、全員分買いました!
ちなみにこれに決めた理由は『約10倍食事の時間が長くなる』の効果と、調べたところAmazonのレビューが良い評価だったからですね!では実際に使ってみて本当に10倍食事のスピードが長くなったのか・・・
なりました!
多頭飼いの方は共感してくれる方多いと思いますが、他にご飯奪われないよう早食いする。そして食べるの遅いワンコは奪われる・・・普段は画像のように3匹並んで食事タイムなんて無理でした・・・(笑)
※3匹並ばせているのは撮影したかった、ってだけで通常は別々に隔離してご飯与えています。(並ばせると奪おう、奪われまいと早食いするので)
食べている様子はInstagramで動画にして紹介しているので、良かったら見てみて下さい。
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食事スピードについては個体差がありますね!手前のイタグレはっち君はかなり下手くそで10倍以上遅くなりました。ミニピンとウィペットは10倍くらいですね。
間違いなく食事スピードは遅くなりますので、早食い防止するのにオススメです!!
あと何気に便利なのはお皿の底に滑り止めがついているので、鼻でつついてもズレにくい、ってのもありますよ。
ちなみにSlo Bowlは小型犬用のものから大型犬用までサイズのバリエーション豊富なので全犬種使えます。
さて、今回は犬の早食いの危険性。そして我が家で使っている早食い防止フードボウルについて紹介してみました。早食いってほんとデメリットしかないので、対策しておきましょう!!