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捨て犬を保護した時の実体験 〜SNSは諸刃の剣〜

少し前の話ですが、はじめて捨て犬を見つけました。

その時思った事は『SNSは諸刃の剣』だという事。

それはどういう事が説明していきます。

捨て犬を見つけた時の状況

その日は夜に用事があり、散歩の時間が遅くなってしまい深夜0時をまわっていました。

深夜なのでなるべく明るい所を歩こうと普段と違う散歩ルートでもありました。

そして散歩をしていると急に我が家のイタグレはっち君が騒ぎ出し、何かと近づいていくとフェンスに繋がれたミニチュアダックスが。

かわいい顔してますよね。写真じゃわかりにくいですが、かなりガリガリで栄養状態は良くないのはすぐわかりました。

リードはフェンスの上の方に繋がれ、身動きはほぼ取れない状態。

飼い主が繋いて買い物に行くような場所ではありません。そもそも時間は深夜で近くの店は閉まっており、人通りはほとんどなく、誰かが捨てた、そう思わざるを得ない状況でした。

しかし万が一の可能性もあるためその場でしばらく様子を見ていましたが、飼い主らしき人はもちろん現れません。

ここでどうするか、選択に迫られました。

あなたならこの状況でどう行動しますか??

私の場合まずは警察に通報する事にしました。

警察に通報、これ実はかなり悩んだ上での事でした。

というのも、警察に保護されたからといってこの子が助かる保証はなく、状況から飼い主が名乗り出るとは思えない。

引き取り手が現れない場合、保健所に連れていかれ殺処分。これは容易に想像できたからです。

では自分達で保護する、これは一瞬考えましたが今の家の契約上これ以上犬を飼育する事はできません。

また冷たい言い方になるかもしれませんが、万が一病気を持っていた場合、我が家のわんこ達に移らないという保証もない。

私は犬全般好きではありますが、正直に言えば自分の犬達の事を最優先に考えています。

なので自分達で保護する事はできない。

警察に通報するとどうなるか??

警察に通報した場合、犬猫は遺失物として扱われ遺失物法が適用されます。犬や猫の動物の場合、2週間公告(飼い主が名乗り出るのを待つ)をし、飼い主が出てこない場合、拾得者が所有権を取得します。

今回警察に通報した際も書類には『飼い主が現れない場合、所有権を主張するかどうか』記入する必要がありました。

これについて私は所有権を放棄しています。

2週間後に私が所有権を主張していない。この場合所有者がいない状態となり、つまりは保健所などで処分されます。

残酷ですよね・・・

ただ迷子の犬猫の場合だと飼い主にが見つかる率は7〜9割と言われており、一概に警察に届ける事が悪いとも言えないのです。

しかし今回のケースだと状況から捨てられている可能性が高く、飼い主が名乗り出る事は期待できませんでした。

動物愛護センターへ連れて行くとどうなるか??

捨て犬を見つけた場合、動物愛護センターに連れて行くという選択肢もあります。

これ勘違いしている人多いですが、動物愛護センターでは警察だと2週間の公告期間があるのに対し、たったの2日です。2日後には殺処分となる可能性があります。

つまり動物愛護センターという名称が勘違いしやすいですが、警察に届けた方がよっぽど生き残る可能性が高くなります。

動物愛護センターに持ち込んだ人(拾得者)が所有権を主張すれば話は変わってきますが、今回のように所有権を主張しない場合は尚更です。

Twitterに投稿する事に

警察に通報、そして保護してもらいましたがその期間は2週間のみ。

2週間後は殺処分される可能性が高い。

そこで可能性は低いですが飼い主が投稿を見て思い直してくれる事を期待しTwitterに投稿する事に。

ここで予想外の事が起こりました。

通知が鳴り止まない。

いわゆるバズる、という奴ですね。こういう投稿でバズりたくはなかったのですが・・・

広く拡散された事により、何人かの人が保護すると名乗り出てくれました。

しかしもちろん顔も名前も知らない人達です。失礼な言い方ですが、この人大丈夫かな??と疑ってしまうような人からもDMが届いたりしました。

そんな中この人なら幸せにしてくれそう、そう思える人が現れました。

作戦としては2週間の公告期間終了後に拾得者の私達が引き取る→その人に所有権を譲渡する、簡単に言うとこんな感じです。

これに関して警察も協力的であり、本来引き取りする人は近隣の人(警察の管轄エリア??)じゃないと基本的にはダメらしいのですが、良い意味でスルーしてくれ引き渡しもスムーズに行う事ができました。

新たな飼い主さんと情報を隠す3ヶ月間

2週間後に新たな飼い主さんに引き渡したと言っても、厳密には正式な飼い主ではありません。

というのも法律上3ヶ月以内に元の飼い主が所有権を主張した場合、これは元の飼い主の所有権が認められてしまうのです。

新たな飼い主さんもそれを考慮し、不必要に情報を広めないようにされていました。

私も元の飼い主はどんな理由があろうと所詮捨てた人、私も新たな飼い主さんの元で暮らす事が一番の幸せと思い不必要に情報を広める事はしませんでした。

変に情報が広まって、捨てた飼い主が変な気を起こしてもアレですし・・・

で、無事3ヶ月間何もなく過ぎ、新たな飼い主さんの正式が家族となりました。

3ヶ月経った時の投稿がこちら。感動的なのでぜひ見て下さい。

実はTwitter結構シンドかった

今回はステキな飼い主さん現れたのでハッピーエンドでした。

しかしこれがもし誰も引き取り手がいなかったらと思うと・・・・

あとバズったのが良かったのか悪かったのか、大量にDMが届きます。変な人も多数・・・

『なぜ動物愛護団体を探さないの』『自分で保護しないと殺処分されますよ』『保健所には殺処分を待つ子がいるのに偽善者』とか何とか

ほとんどが本気で心配してくれている人ですけどね。

色々と言ってくる人います。いますがそんな人達は言っているだけで何の責任も取りません。

捨て犬の所有権問題って結構ややこしく、調べてみるとそれでトラブルになっているケース山ほどあります。

中には裁判にまでなったものあります。聞いたことある人も多いかと思いますが『めぐちゃん事件』とかは有名ですよね。

この経験をして以来、やはり捨て犬、迷子犬の投稿は意識するようになりました。

そしてわかった事が、捨て犬・迷子犬系の投稿はかなりの確率で拡散するという事。

もしかしたら良かれと思って投稿した人が嫌になる事あるかもしれません。

ただ同時に『SNSはひとつの命を救える可能性が高くなる、非常に有効なツールである』という事も実感しました。

SNSってほんと諸刃の剣だなと。

最後に

今回はハッピーエンドで、さらに3ヶ月も無事過ぎたのでこうして文章を書く事にしました。

今となってはTwitterでFINN君の変化を日々見るのが日課になっています笑

FINN君の変化はPETomorrowでも記事になっているのでぜひ見てみて下さい。

置き去りにされて警察に届けられた老犬が、幸せな毎日に辿り着いた話。

 

そして最後に

ペットを捨てる事はれっきとした犯罪行為です。

動物の愛護及び管理に関する法律」第44条1.愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。 3.愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。

責任を持って最後まで飼いましょう。

飼い主の重い病気や怪我でどうしようもない、そういうケースはあると思います。しかしそれでも捨てるという選択肢はあり得ないです。ただの犯罪行為。

愛護団体に相談するのも良いですし、今は老犬ホームや有料での生涯引取など調べればいくらでも選択肢はあります。金銭的にかなりの高額ですが、それを含めて責任を持つという事ではないでしょうか。

 

 

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