ちょっと批判もらいそうなタイトルですが、私はかなり犬好きだとは思います。ですが今のところ保護犬をお迎えする気はありません。
最近3匹目のわんこをお迎えしましたが、言葉は悪いですが生体販売で『買った』犬です。
さて、ここ最近では生体販売自体どうなのか?とよく議論されていますよね。確かに命を金銭でやりとりする行為については考える必要があります。ペットショップで衝動買いして『こんなはずじゃなかった』と捨てる、保健所に持ち込む、里親に出す、そんなケースもあるのは事実。
殺処分についても2020年の統計では約23,000頭の犬・猫が殺処分されており、これは過去最低の数字。10年前の1/10まで減少していますが、それでもこれだけ多くの命が人間の身勝手によって犠牲になっています。(※23,000頭のうち犬は約4,000頭)
→環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況
そんな命を1匹でも救うため、犬をお迎えする時は『保護犬という選択肢を知っておく』、とても大事な事だと思います。
ただもう一度言いますが、そのような殺処分の現状を知っていても私は今のところ保護犬をお迎えする気はない。なぜなら保護犬をお迎えするには相当な覚悟が必要だからです。つまりはその覚悟がない、って事ですね。
保護犬をお迎えするのに相当な覚悟が必要な理由
保護団体などは当たり前ですがペットショップからお迎えする事よりも保護犬を選んであげて欲しい、と言います。
犬を飼おうと悩んでいる人の中には『どうせなら保護犬を』と検討している方もいるでしょう。ただ安易に保護犬を選択するのは注意が必要。保護犬をお迎えするのは相当な覚悟が必要です。
まずそもそもですが、保護犬をお迎えする際の譲渡条件が厳しい場合が多い。これについては別記事を参照して下さい。
→保護犬の譲渡条件が厳しい問題|譲渡条件を利用して儲けようとする輩もいる
譲渡条件をクリアした場合でも保護犬は大変です。飼い主が急死してしまいどうしようもないケースもありますが、多くの場合は『一度は捨てられた犬』です。当然ですが人間不信になっているなど人間と共生するのに難しい性格になっている場合もあります。またトイレなど基本的なしつけもされていない事も多いでしょう。
保護犬の多くは成犬ですからね。成犬になってからのしつけは仔犬の頃に比べ難しいのは間違いありません。
『どうせなら保護犬をお迎えして命を救おう』、とても立派な考え方ですが、保護犬は難しいというのも知っておきましょう。
実際に保護犬をお迎えしたものの『こんなはずじゃなかった』と返却する事って結構あります。一度捨てられたわんこをまた捨てる、よくそんな残酷な事が出来るな、と。覚悟がないなら手を出さない方が良い。そう思いませんか?
また犬を既に飼っている人、つまり飼育経験がある人も注意です。今わんこを飼っていて可愛くて仕方がない。1匹だけだと寂しいかもしれないので、もう1匹お迎えしたい。どうせなら保護犬をお迎えしようかな・・・ってケースですね。
飼育経験がある方が『犬を飼う大変さ』を理解しているので良いと思うかも知れませんが、『先住犬との相性問題』があります。保護犬の場合多くは成犬なので既に性格は形成されています。
保護犬をお迎えしたが先住犬との相性が悪い。喧嘩ばかりする。先住犬が虐められる、またはその逆。先住犬がノイローゼになる。こういった理由で一度はお迎えした保護犬を再度里親に出す人、普通にいます。
SNSなどで『どうしても先住犬とうまくいかず里親に出す事になった。必死に里親探した』、とか投稿している人。なんか美談のように投稿している人いますけど、だたの偽善者だろ。って思います。結局あなたも犬捨てているじゃないか、と。
そんな人に限って、保護活動していた経験あったり、ペットシッターしていたり、と『犬好き』な場合が多い。犬が好きだから保護犬迎えようとするんですよね。覚悟も無いくせに。
もちろん保護犬だから全て難しい性格、という訳じゃありません。無責任な飼い主によって愛されなかった犬です。新たな飼い主に愛されようと必死でアピールする事もある。最初は心を開かなかったが、徐々に心を開いてくれる事もあります。
ただ保護犬はどうなるかわからないんですよね。保護犬とは少し違いますが、祖母の家で野良犬を飼っていた事があるのでそれは経験上わかります。とんでもなく大変な犬でした・・・新たな飼い主がどれだけ愛を注いでも心を開いてくれない事もあり得ます。もちろんこれらは全て無責任な飼い主の責任ですけどね!
私の知人で保護犬をお迎えした方がいるのですが、残念ながら先住犬と全く仲良くならなかった、って人います。しつけ教室にも何度も通ったが全くダメ。先住犬と目が合うと血みどろの喧嘩になる。時間もお金も費やしたが無理だった。でも一度お迎えした犬を捨てる事なんてできないので自宅の一階と二階で分けて飼育。旅行の時なんかは二部屋取って分けて寝させるらしいです。もちろん散歩も別々です。
そこまで出来る覚悟があるか?私にはありません。つまり保護犬をお迎えする覚悟がない。
『保護犬をお迎えする』とても良い響きですが覚悟なく保護犬をお迎えするのはやめておいた方が良い。一度捨てられた犬をまた捨てる。こんな残酷な事ありますかね?
保護犬ブランドに若干の違和感を感じる
思うのですが、ここ最近保護犬が一種の『ブランド化』している気がします。
これはある意味保護団体の活動の成果、また世界的な生体販売への縮小、それによるものでしょうが、『ペットショップは悪』『保護犬は正義』みたいな構図が生まれている。
ペットショップでお迎えした人はこんな経験、または話を聞いた事ありませんか?保護犬をお迎えした人から『ペットショップで買ったなんてあり得ない!!命を買うとか残酷』、『犬好きなら何で保護犬をお迎えしないの??』『あなたのようにペットショップで買う人いるから生体販売が無くならない』『悪質なブリーダーやペットショップに加担しているのと同じ』
なんか、、、保護犬が『ブランド化』している。芸能人や有名youtuberがペットショップから犬買うとなんか批判されるのも意味不明。『影響力のある人が命を買うなんて!!??』って意見ですが、これってどうなんでしょうね?
別にね、ペットショップで買おうが普通は最後まで責任持って育てます。当たり前です。クソみたいな人間はペットショップからだろうが、保護犬だろうが捨てます。
はっきり言いますが、うちのわんこ達は全部ペットショップから『買いました』
おまけに3匹ともお迎えする予定全くありませんでした。ふらっと立ち寄ったペットショップで衝動買い。もちろんショップ内で1〜2時間程度は悩んでいますが、全てその日のうちにお迎えしています。
完全に衝動買いですよね!!
私自身も保護犬飼っている人に軽く批判された経験あります。正直ちょっと腹立ちます(笑)
と、こんな事を書いているとなんかペットショップからお迎えする事を推奨しているような感じになってしまい、また保護犬に比べてペットショップの仔犬の方が育てるの簡単・・・って誤解を受けそうですが、覚悟を持って保護犬を育てている人は尊敬しています。
また現在進行形でペットショップからお迎えした仔犬を育てていますが、めっちゃ大変ですよ・・・笑 好奇心の塊みたいな犬で、毎日暴れまくっています。
→仔犬をお迎えする前に知っておいて欲しい事|かわいいだけじゃない!!
私の犬に対する考え方。我が子と同じと思っている
私の犬に対する考え方を。。。
私はうちのわんこ達を『我が子同然』と思っています。
ですが、私には子供いません。授からなかったんですよね。かつては不妊治療なんかもしましたが、結局授かる事はなかった。
なので自分の子供がどんな感じなのかは経験ないのでわからない。だから実際に子供がいる人からすれば馬鹿にされるかも知れませんが、子供が居ないからより犬に依存していると思います(笑)
うちの犬達にはとても感謝していて、特に最初の犬のビビちゃん。ペットショップの売れ残り。なんと生体価格15,000円。お迎えした時は11ヶ月でした。正直ビビちゃんをお迎えした時はここまで犬好きになるとは思っていませんでした。犬を飼いたいとも思っていなかった。

ビビちゃん
実家では捨て猫5匹飼っていてどちらかと言うと猫派でしたからね・・・笑
子供が出来なかった事、嫁さんは言葉ではあまり気にしていない、って言ってましたけどやっぱ多少は気にしていたはずです。年齢的に周りから子供作らないの??とか言われますからね。作らないの?じゃなくて出来なかったんだよ!!って辛い思いもしてたかと思います。
で、嫁さんは実家でプードルを飼ってて犬派でした。気が紛れたら、、、みたいに思い、私自身は犬に関心ないままたまたま立ち寄ったペットショップで売れ残っていたビビちゃんをお迎えした感じです。ちなみにビビちゃんはミニピンでしたが、当時はミニピンって犬種さえ知らなかった。
ところがどっこい、自分がこんなに犬好きになるとは思っていませんでした(笑)
長くペットショップにいた事もあってか、お迎え当初は非常に難しい性格でした。まず与えたフードを全然食べない。多分飼い主、というか人間をあんまり信用していなかったんでしょうね。高いフードを試したり、嗜好性の高いウエットフードにしたり、と大変でした。全然懐く感じもなく、吠えもしない。ミニピンってどちらかと言うと騒がしいタイプだと思いますが、家でも地蔵状態です。
今でこそ貪欲に何でも食べますし、私とラブラブですけどね!
ビビちゃんをお迎えした事によって夫婦の会話も増え、子供どうこう全く気にならなくなったんですよ。これは嫁さんも同じだと思います。子供の代替って訳じゃないですが、2人で育て方に悩んで試行錯誤している内に『人間の子供』がどうでも良くなった。
ビビちゃんいなかったら下手したら離婚していたかもしれません。夫婦仲自体は良かったですが、何というか将来ずっと波がなく、同じような生活が続く、みたいな感じでしたからね。
2頭目にお迎えしたイタグレのはっち君、実ははっち君をお迎えした最大の理由はビビちゃんのためです。ミニピンの癖に静か過ぎて、全然運動しないビビちゃん。もう1匹いたら一緒に遊んで運動不足も解消できるかな・・・と。それが理由でした。なんかはっち君に悪いですが、もちろんビビちゃんと同じく、愛すべきわたしの子供ですよ笑

はっち君
はっち君は普通に仔犬の状態でペットショップからお迎えしました。ビビちゃんは11ヶ月でのお迎えだったのでパピー期を知りません。ここではじめて仔犬を育てる大変さを知った、って感じです。
はっち君をお迎えしてしばらく経ち、ある日『わたしめっちゃ犬好きだわ』って気づきました。そして何か形に残そう、そう思いこのブログを立ち上げました。そこからはもう生活が犬まみれです・・・笑
とまあこんな感じで、我が家のわんこ達には『感謝』しています。夫婦仲も良くなり毎日を楽しくしてくれましたからね。
そしてビビちゃんとはっち君を幸せにするのが私の使命であり、楽しみ。それを前提にすると犬には感謝しており、犬好きではあるが、保護犬を迎えるという選択肢はリスクがある。正直そこまでの覚悟はなかった。なので保護犬をお迎えすると言う選択肢はありませんでした。
で、今回3匹目のごまちゃん(ウィペット)をペットショップからお迎えしています。
→【ご報告】ウィペットのパピーをお迎えしました!もうメロメロです笑
現状だとキャパ的にもこれ以上犬をお迎えする事は無理です。ただほんと犬には感謝していて、いつか犬に恩返しはしたいと思っています。
その時に『覚悟』があれば保護犬をお迎えするかもしれませんね。
最後に大事な事。
ここ最近はコロナの影響もあり在宅時間が増えペットをお迎えする人が増えています。ペットショップからであろうが、保護犬であろうが『命』です。責任持って『終生飼育』をしましょう。法律なんぞに言われるまでもない、こんなの人として当たり前のことですが、『終生飼育』は動物愛護管理法にきっちり明記されています。犯罪者にはなりたくないですよね?
終生飼育
動物の所有者の責務として、動物がその命を終えるまで適切に飼養する こと