犬を迎えるにあたりペットショップやブリーダーからの購入が一般的ではありますが、保護犬を迎えるという選択肢もあります。
殺処分等は大きな問題であり、そんなわんこを1匹でも減らすため保護犬を迎えるのは立派な事です。ただ保護犬を迎えるためには様々な条件をクリアする必要があります。
その条件が保護団体によって多少の差があるものの結構厳しい・・・
そして保護犬譲渡条件を利用してお金儲けをする団体もあります。なんか嫌な世界ですよね・・・
そこで今回は一般的な保護犬譲渡条件について紹介。また譲渡条件を利用したあくどい手口についても紹介してきます。
目次
保護犬譲渡にクリアしないといけない条件とは?
まず保護犬を迎えよう、そう思っても誰もが迎える事ができるとは限りません。
一般的な譲渡条件を紹介しておきます。
条件1:飼い主について
犬を飼育するのはフード代、医療費など絶対に必要なお金があります。なので飼い主となる人は成人してから、また60歳以上の場合は譲渡不可になるケースが多いです。
確かに仔犬などの場合は20年以上生きてくれる場合もあるので、60歳から飼育すると80歳になる。年齢的に厳しいと判断されます。ただしこれは飼い主に万が一があった場合に犬を飼育してくれる人、つまり後見人がいれば認められる場合もあります。
また『単身者不可』や『飼育経験必須』が条件となる場合もあります。
条件2:飼育環境について
飼育環境についてもほとんどの場合条件が設けられています。よくあるものとしては『室内飼育に限る』『小さい子どもがいる場合は不可』『ペット飼育可の住宅に限る』『犬を飼うのに十分な広さがあるか』『日中家を空ける時間が長くないか』などです。
『小さい子ども不可』ってのは厳しいですよね。確かに子どもは善悪の判断が付きにくいので『動物で遊ぶ』事があります。特に保護犬などは人間不信になっている場合もあるので子どもがいる環境は良くない、、、ってのもわかります。
ただ一方で子どもと犬が一緒に成長していく、ってのもありますよね。私は子どもの頃に捨て猫を拾って飼った経験があるので良くわかります。
あとこれら飼育環境が問題ないか確認するために保護団体のスタッフが実際に家に来る場合もあります。個人的にこれ絶対嫌なんですよね。保護団体の人とはいえ他人です。公的な機関の場合なら諦めますが、保護団体はそうではありません。そこまでプライバシーに踏み込むのはどうなのかな、と。今だったら動画などで対応できるのでは、と思っています。
条件3:譲渡後には定期的な近況報告を求められる場合も
譲渡された場合も定期的に保護団体に対して近況報告を義務付けられるケースもあります。『里親詐欺』を防止する目的があるのでしょうが、譲渡されたらそのわんこはもう家族の一員です。そこまでする事に違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
厳しい場合だと実際に家まで様子を見にくるケースもあります。保護団体と良い関係が構築できているのなら良いですが、飼育環境などについて高圧的に説教してくる、って相談はよく聞きます。
里親詐欺とは
犬や猫が好きと偽り里親となる。しかし転売、虐待、飼育放棄する事。なぜこんな事するのか理解に苦しみますが、最近多いみたいです。
条件4:経済的に問題ないか確認される場合も
厳しい譲渡条件を課している場合だと世帯主の源泉徴収票や預金残高の提出を求められる場合もあります。
ここまできたら正直理解できません。公的な機関でもないのにそれを求める神経が理解できない。確かに犬を飼うってお金かかります。それを確認するにしてもやり過ぎです。
譲渡条件が厳しすぎると思いませんか?
もちろんこれら条件を全て求めてくる訳ではありません。譲渡条件は保護団体によって異なります。これら条件より緩い場合もあれば、とんでもなく厳しい条件を課してくる場合もあります。
上記にて紹介した条件はあくまでも良くある譲渡条件です。で、これ見て思いませんか?厳しすぎるのではないか、と。
実際にせっかくなら保護犬を、と里親申請しても条件不可により諦める事となった人は多数います。
良い里親か判断するのは大事かも知れませんが、私はちょっと違和感を感じます。
譲渡条件を利用して儲けようとするクソみたいな団体もある
保護団体は譲渡条件を厳しくして『里親詐欺』を防止する。これはわかりますが、はっきり言って保護団体が全てクリーンな組織とは言えません。
金儲けしているケースもあります。
※活動費を稼ぐため金儲けが全て悪とは言わないが、ちょっとやり過ぎと思う
金儲けの方法は『保険』と『ドックフード』です。
まず保険について。人間の保険もそうですが、保険は必ず確率的に儲かるように設計されています。生命保険会社の給与とかかなり高額ですよね。ペット保険も同じで保険に勧誘する人が増えれば増えるほど間違いなく保険会社は儲かるようになっています。
要はペット保険の会社(代理店含む)と組むケースです。保険に加入する事を義務付ける、これはギリギリ良いかと思いますが、保護団体が指定した保険会社のプランを義務付ける。これは間違いなく裏で繋がっています。
何かしらのペット保険に加入する事自体を義務付けるだけなら、証明する書類を提出すれば良いだけ。『指定の保険のみ』だと疑った方が良いでしょう。(ちなみに私はペット保険加入自体は推奨派です。保険なんてものは損してなんぼ。損するって事は愛犬が健康だった証拠。別にそれで良い)
もう一つは『指定のドックフード』ですね。実はドックフードの世界ってかなり闇が深い・・・
別記事で紹介しているのですがドックフードってめちゃくちゃ儲かります。特に定期購入してくれる人はドックフードメーカーにとって最良の顧客です。
儲けようとしている団体は『健康のために良いフードを与える必要があります。こちらの指定するドックフードを与えて下さい。』みたいな言い方をするかと思いますが、別にあなた達が推奨するフード以外にもいくらでも良いフードありますからね?笑
フードを指定、さらに定期購入の手続きを求められる場合は間違いなくメーカーや代理店との間で繋がってます。
思うのですが、ドックフードって色々な種類があります。このフードはうちのわんこにどうかな?なんかこれ素材にこだわっているし、次これあげてみよ、っての飼い主の楽しみじゃありませんか?色々試して飼い主自信が納得し定期購入するなら良いと思いますが、言われるがまま定期購入するのは少し疑問を持った方が良いかと思います。
ドックフードの闇について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→プレミアムドックフードの選び方|栄養学専攻・飼料業界出身の私が徹底解説
ちなみに私はペットショップからお迎えしています
もちろん私は『保護犬を迎える』という選択肢も知ってはいましたが、我が家の愛犬達はペットショップからお迎えしています。
と言ってもミニピンビビちゃんは売れ残りで生体価格30,000円、、、、の半額セールで15,000円、ほとんど保護犬状態ですけどね笑
15,000円ってこんなに可愛いのにヒドいと思いません!?
保護犬をお迎えするというのは素晴らしい事です。でもペットショップでお迎えするのが悪とも思いません。大事なことは責任持って最後まで飼う事。
よくうちの嫁さんが言うのですが、『運命感じたからお迎えした』、これって確かにそうでビビちゃんはたまたまペットショップにいただけで、もし保護犬だったとしても私が迎えていたと思っています笑
もしあなたが『運命感じた』なら保護犬を迎えるのって条件厳しいですが頑張ってみて下さい。もし途中で嫌になったり、熱が冷めたのなら運命じゃなかったんだと思います。
では今回はこの辺で。